後悔しない生き方は、不安を見抜くことから始まる

こんにちは、りさです!
さて今回は、一瞬で過ぎ去る〝時間〟について
書いていきたいと思います。
「ブログを書こう」とパソコンを開いたのに、
気づけばスマホでSNSを回遊している。
「ダイエットを始めよう」と決めたのに、
「今日は特別、明日から」と自分をなだめて延ばしてしまう。
これって、自分の意思が弱いからじゃありません。
人間は時間を完璧には扱えないし、
所要時間の見積もりも甘くなりがちです。
1時間で終わると思った作業が
3時間、4時間かかることってよくありません??
しかも、1日のなかで
ずっと集中できる訳でもないですよね。
午前は冴えても午後は眠い、
夜はもう使い物にならないとか。
私も毎朝スケジュールを引きますが、
計画通りに進まない日のほうが多いです笑
じゃあ、時間を完璧に扱うなんて幻想・・・?
と思った方は安心してください。
根っこは別にあります。
私たちは、そもそも
「自分で決めたことを、自分の意思でやる」
その練習をほとんどしてこなかったんです。
学校では宿題、会社では上司の指示。
与えられたタスクをこなす練習は豊富でも、
自分で決めて動く練習は薄い。
だから副業や発信のように
「自分で決める」領域に入ると、
漠然とした不安に飲まれ、
「誰かの指示が欲しい」
「言われた通りにやりたい」
に傾いちゃいます。
ここでちょっと紹介したい本がありまして。
サトマイさんの本『あっという間に人は死ぬから』。
タイトルだけ聞くと少しドキッとしますが、
実は「なぜ人はやりたいことを先延ばしにしてしまうのか」
をとても分かりやすく説いてくれている本なんです。
本の中で腑に落ちたのは、
人は無意識に「死・孤独・責任」の不安を
抱えているという指摘でした。
- 死の不安:人は必ず死にますが、それを強く意識すると生きるのが怖すぎるから、見ないようにして日常に紛らわす。
- 孤独の不安:誰とも100%分かり合えない現実から生まれ、いいねや繋がりで埋めようとする。
- 責任の不安:自分で選ぶことは自由ですが、その分責任が伴う。だから「親や会社のせいだ」と言い訳をして責任を回避しようとします。
この三つの不安を正当化するために、
人は無意識に言い訳を作ります。
「忙しいから」
「お金がないから」
「初心者だから」
で、これの怖いところは、
最初は建前のはずが、
繰り返すうちに本心にすり替わっていくこと。
「やりたいけど無理」と言い続けるほど、
本当に「無理な自分」が出来上がるんです。
テスト前に「勉強してないし」と
先回りで言い訳して安心しようとするのと同じ構造。
忙しいと言い続ければ「私は忙しい人」
という自己像が固まり、
そもそも挑戦できなくなっちゃう。
投資したいのに「お金がない」を言い訳にして
日常の消費は続け、チャンスを逃す。
これらは意思の弱さではなく、
不安から自分を守る自然な反応でもあります。
私自身もそうやって言い訳を繰り返してきましたし、
「あ、また逃げてるな」と気づくこともしょっちゅうです。。
そして不思議なのは、
自分がそうだと分かると人の言い訳にも
見方が変わってくるんですよね。
「なんでこの人は行動しないんだろう」
と苛立つのではなく、
「どの不安から守ろうとしているのかな?」
と根っこを探れるようになる。
コンサルでも同じで、
行動の表面だけをなぞっても変化は起きません。
その人の中にある悩みの中で
どの不安が引き金になっているかを見抜けたとき、
はじめて行動が変わっていくんです。
言い訳を責めるのではなく、
むしろ「この不安は何だろう?」と問いかけてみること。
それが変化の入り口になります。
ここまで読むと、少し気が重いかもしれませんね。
でも想像してみてください。
人生の最期に振り返ったとき、
「あの時やっておけばよかった」と悔やむのか
「挑戦してよかった」と微笑むのか。
その違いを決めるのは、
誰でもない、今の自分の選択です。
自由を他人に預けず、自分の舵を自分で切ること。
その一歩が、未来をまるごと変えていきます。
とはいえ「じゃあどうやって?」
って話ですよね。
根性論で押し切るのは長続きしませんし。
まずは、自分の言い訳に敏感になって、
どの不安から来ているかを
言語化するところから始めていきましょう。
一日のバイオリズムを前提に、
所要時間は必ず多めに見積もる。
タスクは「与えられたもの」ではなく
「自分で選んだもの」に言い換える。
小さくても「自分で決めてやった」を積む。
必要なのは強い意志よりも、
「不安とうまく付き合いながら動くコツ」を持つこと。
ここで、もう少し具体例を。
たとえばブログを書くと決めても、
気づけば掃除を始めてしまう。
これは一見「怠け」や「逃げ」に見えますが、
心理学的には「回避行動」と呼ばれています。
ほんとうに大事なことに向き合うときほど、
不安が強くなるので、
脳が無意識に「もっとやりやすい作業」に
逃げ道を作ってくるのです。
掃除もSNS巡回も「やった感」があるから余計に厄介。
これを断ち切るには
「なぜ今、掃除をしたくなったのか?」
と一度立ち止まってみることが大事です。
もう一つはお金の話。
副業や学びに投資したいと思っても
「お金がない」という言葉が口をつく。
その一方で、日常の小さな消費はためらわない。
これは「本気で挑戦したら失敗するかもしれない」
という責任の不安を避けるための立派な言い訳です。
「お金がない」は万能な言い訳なんですね。
これも、「何にお金を使うのが怖いのか」
を見える化することはとても大切ですよ!
孤独の不安についても触れておきたいです。
SNSで「いいね」がつかないと不安になったり
人とのつながりがないと寂しい。
この感覚は弱さではなく、
人間にとって自然な欲求です。
ただし、それを埋めようと依存に走ると、
また別の不安を生みます。
「誰かに認められないと存在価値がない」という思考です。
だからこそ「自分が自分を認める」
という習慣を持つ必要があります。
たとえば一日の終わりに
「今日やれたことを3つ書き出す」だけでもいいです。
自分との信頼関係を積み重ねることが、
孤独の不安を和らげるんです。
こうして振り返ると、
「やれない理由」には必ず背景があることがわかります。
死を意識したくない。
孤独を感じたくない。
責任を背負いたくない。
だから言い訳をする。
言い訳を重ねるうちに、
それが本当の自分になってしまう。
でも逆にいえば、
この構造を理解すれば変えられる。
人生の意味は与えられものではなく、
自分で作るしかない。
だから「やりたいけど無理」と思った瞬間、
「その言い訳はどの不安から来ている?」
と問い直してみましょう。
これだけで、言い訳が減り、
行動に移れる回数が増えていきますよ。
ちなみに今日書きたかったことは、
意思の弱さを責めるものではありません。
むしろ逆で、「やれないのは当たり前」という前提に立って、
その上でどう工夫するか、
どう自分を導くかを考えることが大事なんです。
今日もそれぞれのペースで進んでいきましょう〜!